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日本倫理道徳教育学会『倫理道徳教育研究 特別号』に論文掲載

2016年10月12日 | スタッフBLOG

日本倫理道徳教育学会(会長:桑原直己 筑波大学人文社会系教授)の学会誌『倫理道徳教育研究 特別号』に論文が掲載されました。「鍼灸分野における医療倫理教育に関する一考察 -森鴎外「高瀬舟」を教材とした安楽死を考える授業実践から-」です。この論文は修士論文の一部で、平成26年7月19日に第46回日本医学教育学会(和歌山医科大学)で発表した内容に、加筆・訂正したものです。修士論文の時に指導していただいた放送大学教授・奈良由美子先生にも投稿者に加わって頂きました。内容は、卒業した鍼灸学科の1期生で行った倫理教育の授業を題材としたものです。

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【論文の一部抜粋】
現在では鍼灸の専門学校は100校近くになっているが、著者が資格を取ったとき(1993年)は、全国に鍼灸の専門学校が20校しかなかった。その当時は師匠や先輩方が周りにおり、色々と指導をしてもらえたものである。周りにいる人を見ることで、治療に関する技術だけでなく、治療家としての態度や心構えは自然と伝わっていくものであった。

ところが最近、治療家の先生方から、倫理観が低下しているとの話を聞かされることがしばしばある。著者の本校も患者の身体を預かって命に関わることもある治療に携わる人間を育てていく学校であるが、学生を見ていて同じように感じる場面がある。

実際に、まだ免許を持っていない鍼灸科の学生が鍼を打ち、死亡させると言う事件が2009年12月に大阪で発生した。倫理観は自然に培われていくものではない。著者がそうであったように、かつては先輩方の治療する姿勢を見て身につけていくことができた。しかし、最近ではそのような場面が失われていっている。今日においては、学校教育の中の「医療倫理」教育が重要性を増していると言える。

翻って現状を見てみると、鍼灸科のカリキュラムの中には医療倫理を扱う「医療概論」という科目があるものの、この中で医療倫理を扱う紙数は、わずか9ページしかない。また、その内容も、「ヒポクラテスの誓い」や「ヘルシンキ宣言」などの患者の権利に関することを学習する内容である。そのようないわば理念を扱う授業だけで学生が医療倫理を理解することは難しいと思われる。鍼灸の教育現場の教員は、倫理教育の重要性については認識している。しかし、授業のなかでどのような教材をどのような方法で用いるべきかについては、まだまだ模索状態にあるといえる。

このように、形式的な倫理教材はあるが、現場感覚に近い教材は見当たらない現状にあって、臨場感に富んだ教材を提供することは有意義なことだと考える。そこで本研究においては、鍼灸分野の倫理教育における教材の開発と実施、さらには指導内容の評価を行うことによって、効果的な倫理教育の教材開発とその方向性を示していきたい。

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