― 学校長メッセージ ―
Message
清原 伸彦 プロフィール |
1941年生まれ、大分県出身。日本体育大学名誉教授、医学博士、柔道整復師。1970年に母校である日本体育大学体育学部の講師に就任するとともに、水球部監督にも就任。公式戦376連勝21年間無敗という前人未到の記録を樹立した。 また、集団生活の基本として「集団行動」を研究・指導。日本体育大学が2年に一度挙行する『体育研究発表実演会』でその成果を披露。一糸乱れぬ緻密なチームパフォーマンスは国内外から注目を集め、2014年ソチパラリンピックの開会式にて集団行動の指導・構成を担当した。 |
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現在の情勢は、自己を優先し「自己中心」の傾向にあり、その活動・行為が自然であるかのごとく認識されつつあります。
私達は学校教育の意義や方向性、位置付けを考え、社会に通じる人材育成に力を入れています。
我が校は、目標・目的として国家試験合格を念頭に置きつつ、
柔道整復師・鍼灸師として正しい治療技術を持ち、社会に通じる人間力を育成するべく
「社会貢献・人材育成・奉仕の精神」を大きく掲げている学校であります。
学校で学び活動をする中で、集団での行動がいかに大切かを経験し、認識してほしいです。
なぜなら、学校生活を楽しく過ごし、成果を上げる活動をするには周囲の力が必要であることを理解してほしいからです。
社会生活では人間力が必要不可欠で、自ら行動することで活動範囲が広くなり、人生が有意義になっていくと、私の指導経験から思うのです。
学校生活という「集団での活動」は一人では難しいと思いますし、
仲間同志で助け合い、語り合うことで意欲が湧き、挑戦力を身に付け、
夢実現に向かって学んで戴きたい。
そういった「集団での活動」が不可能を可能にする足掛かりとなり、
学んだ技術と、人として人間力を身に付けて戴き、目的達成の一助に成ることと願っています。
この事は、集団行動だけに必要なわけではありません。
当校は、どちらかというと個人の技を磨くプロの養成所で、一見集団とは関係ないように思われますが、
それは違います。
将来自立し整骨院を経営した時、また、整骨院に入社した時、
あるいはスポーツトレーナーとしてスポーツチームのサポートをする時、
これらは全て集団が相手となり、自分も集団の一部となります。
いくら優れた技を持っていてもこのことを理解していないと、選んでもらえる施術家にはなれません。
これらの事をぜひ皆さんに指導してゆきたいと考えています。
努力を惜しまなければ必ず報われます。
その努力の仕方もぜひお教えしたいと考えています。
本校の門を叩いて下さる皆さんには、私も含むプロのスタッフ一同と共に万全の
体制で望んでゆきます。
では、本校でお会いできることを楽しみにしています。
もちろん、本人自身が学ぶ姿勢を理解し、大いなる希望のもと努力し、挑戦することが、
楽しく成果の出る学校生活を実現する基であると思います。